こんにちは、加藤です

 

みなさんは、DHMOをご存知ですか?

DHMOというのは、dihydrogen monoxideのことです。

日本語だと、一酸化二水素と翻訳されることが多いです。

以下、DHMOの性質をウィキペディアから抜粋したので掲載します。

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DHMOとは、

  • 水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
  • 温室効果を引き起こす。
  • 重篤なやけどの原因となり得る。
  • 地形の侵食を引き起こす。
  • 多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
  • 電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
  • 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。

その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。

  • 工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
  • 原子力発電所で用いられる。
  • 発泡スチロールの製造に用いられる。
  • 防火剤として用いられる。
  • 各種の残酷な動物実験に用いられる。
  • 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
  • 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。

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これを読むと、どうやらDHMOは危険性があるような物質に思われます。

皆さんはDHMOについてどのような印象を持ちましたか?

危険な物質だと思いましたか?

それとも別の感想を持ちましたか?

 

 

ということで種明かしです。

知っている方は知っていると思いますが、

DHMOというのは、「水」のことです。みず。ウォーター。

冒頭で「一酸化二水素」と書きましたが、

酸素原子が1個、水素原子が2個、つまりH2Oですね。

知らなかった方は気づいたでしょうか?

 

これは以前からある有名なジョークの一つです。

「水」と言わずに「DHMO」などと別の表現をして、

ネガティブな性質ばかりをクローズアップすると、

多くの人が「危険な物質だ」と騙されてしまいます。

 

人間、ちょっと表現の仕方を工夫されたり、

難しい用語を使われたりすると、わりと簡単に騙されてしまいます。

こういう意地悪な書き方に引っかからないためには、

科学の正しい知識が必要になってきます。

 

ということで学校や塾では先生たちが

一生懸命になって理科を教えますし、

大学入試の科目にもなっているわけです。

なのでみなさん、

「こんなのが何の役に立つんだ」

なんて思わずにきちんと理科も勉強しましょう。(切実)

 

DHMOというのはとても有名なジョークです。

他にも「犯罪者の98%はパンを食べている」など

いろいろあるので、気になる方は調べてみてください。

 

ではまた。