こんにちは、加藤です
いよいよ今週末が共通テストですね。
できるだけの準備をして、悔いのないようにして臨みましょう。
1メートル
共通テストとは全然関係ないですが、
急にメートルの話を思い出したので、メートルの話をします。
私たちは普段、長さの単位として、1メートルを使用していますが、
1メートルってそもそも何なんでしょうね?
どうやって1メートルの長さが1メートルになったんでしょうね?(混乱)
長さや重さの単位はなるべく統一したものを使用したいんです。
「長さが3尺8寸の棒をください」
「尺? 寸? よくわからないのでヤードで言ってください」
「ヤード?」
となっては物事は上手くいかないので。
ということでメートル、という長さが生まれることになりました。
現在の1メートルの長さの定義はこのようになっています。
「1秒の 299792458 分の1の時間に光が真空中を伝わる長さ」
メートル(ウィキペディア)より抜粋
何だか難しいですが、1秒の定義に比べればわかりやすいです。
(1秒の定義はマジでヤバい)
例えば、1メートルの長さの定規のようなものを作って、
「この長さを1メートルと定める」としたとします。
(かつてはメートル原器、という定規みたいなものを使用していました)
ですが、定規のような形のある「モノ」で決めると、
それが万が一折れてしまったら困ってしまいます。
加えて、暑かったり寒かったりしたときに、
伸びたり縮んだり、反り返ってしまっては使い物になりません。
なので、「モノ」ではなく、なおかつ絶対に長さの変わってしまわないもの、
ということで現在の定義に落ち着きました。
それでは、そもそも1メートルとはどのような長さなんでしょうか?
物理を習っている生徒なら、(また物理ですか)
「振り子の等時性」
という言葉を習ったと思います。
振れが小さいとき、振り子の周期は振幅に無関係に糸の長さと重力加速度で決まる
という性質です。
これを利用し、重力加速度の数値が円周率の2乗に近い数値になるように、(難)
長さの単位を決めました。
これが1メートルの始まりなんだそうです。
ここから、より厳密なものにするために、
地球の1周の長さを利用したり、
1メートル原器を作成したりして、
最終的に、現在の真空中の光の速度を利用した定義に
落ち着いたわけです。
物事には理由があって、
それを追いかけていくのも楽しいですよ。
ちなみに1キログラムにももちろん定義がありますが、
わりと近年まで「キログラム原器」という「モノ」を使った定義をしていました。
というわけで、科学のお話でした。
ではまた。